ストレートネックと頸椎症

ストレートネックは頸椎症になりやすくなる?

椎間板

 

前回はストレートネックと頸椎椎間板ヘルニアのリスクについてお話しました。
>> ストレートネックで頸椎椎間板ヘルニアになるリスクが上がる!

 

今回は、頸椎症についてです。
頸椎症もストレートネックにより引き起こされたり、悪化させることがあります。

 

実は、頸椎症と頸椎椎間板ヘルニアは患部の状態は違っても、出てくる症状は同じです。
それは、頸椎症でも頸椎椎間板ヘルニアでも、神経根を圧迫するからです。

 

神経のどの部分を圧迫するかで発症する位置が変わるだけということです。
手や腕に繋がる神経を圧迫すれば、手や腕にしびれや痛みなどの症状が現れ、下半身に伸びる神経を圧迫すれば下半身に症状が出ます。

 

首に出てくる症状として、「頚部神経根症」とか「頭部脊髄症(頚髄症)」などありますが、これは頸椎症が原因の場合も、頸椎椎間板ヘルニアが原因になっている場合もあるということになります。

 

神経根とは?
末梢神経の1つである脊髄神経の根元のことです。

 

 

頸椎症

 

 

頸椎症って何ですか?頸椎だから首に出る症状ってことですよね。


 

頸椎の間には、骨への衝撃を和らげるためにクッションの役割を担う椎間板があります。

 

椎間板は20歳くらいをピークに徐々に水分が失われていき、弾力性が弱くなってしまいます。
水分が失われ弾力性が弱まると、ヒビが入りやすくなったり、潰れやすくなります。
干物を思い出すとイメージしやすいかもしれませんね。
これは誰にでも起こる老化現象の1つです。

 

椎間板のクッション機能が失われると、骨と骨(頸椎)がぶつかったり、すり減ったりします。
その際、骨棘(こつきょく)という骨の出っぱりができて変形することがあります。

 

この骨棘が神経(脊髄)に触れることで椎間板ヘルニアと同様、手や腕のしびれなどの症状が出始めます。

 

これが頚椎症です。

 

頸椎症は骨棘だけではなく、厚くなった靭帯によって引き起こされることもあります。

 

 

ストレートネックで頸椎症になる理由

 

 

なんかややこしいなぁ。首の骨が変形してトゲが出ている状態ってことかな。そのトゲが神経を圧迫するから手や腕がしびれたり痛くなるってこと?


 

そうですね!
それと、頸椎症は椎間板の老化が原因になりますが、他にもクッション機能が失われる場合があります。

 

それは椎間板の圧迫です。
老化が進行している状態で、さらに圧迫されるのでより早くクッション機能が失われてしまいます。

 

その圧迫をしている犯人こそがストレートネックなのです。

 

 

頸椎症の症状

 

 

ところで、頸椎症はどんな症状が出るんですか?


 

頸椎症と言うだけあって、首や肩の症状が出ることが多いです。
腕や手にはしびれや痛みなどが出ることもあります。

 

頸椎症であっても椎間板ヘルニアであっても、神経のどの部分を圧迫しているかで症状が異なりますが、頸椎症だからとか椎間板ヘルニアだからとかで症状が異なるわけではありません。

 

  • 首や肩
  • 痛み、こり、前胸部痛、背中の痛み、だるさ、違和感

     

  • 腕や手
  • 痛み・しびれ・だるさ・むくみ・握力低下・筋肉の萎縮

     

  • 頭や顔
  • 後頭部の痛み・目の奥の痛み・眼精疲労・目の充血・耳鳴り・めまい、ふらつき、痛みによる吐き気

     

  • 下半身
  • 足の張り・歩きにくくなる・尿失禁・尿コントロール障害、尿失禁

 

 

頸椎症は、変形性頸椎症、頸椎症性神経根症、頸椎症性脊髄症とに分かれます。
覚えておく必要はないと思いますが、病院で上記のように区別されて診断されることがあります。

 

頸椎症の区別

  • 変形性頚椎症(へんけいせいけいついしょう)
  • 首や肩の痛みやコリが主でしびれを伴わない状態。

     

  • 頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)
  • 首や肩の痛みやコリと腕にしびれが出ている状態。基本的には手術をしなくても回復することが多いと言われています。

     

  • 頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)
  • 首や肩の痛みやコリと両手・両足にしびれが出ている状態。指先の運動が思うようにできなかったり、歩行障害が起きることもあります。症状が進行する場合は手術を行います。

 

頸椎症は加齢が原因になることが多いので、骨棘が増えていくことがあります。

 

また、症状が強くなると生活に支障が出てしまうので、きちんと病院で検査をするようにしましょう。

 

 

基本的には保存療法

 

 

治療はどのように進められるのですか?


 

頸椎症は基本的に保存療法で進められます。
手術をしない方法です。

 

ただし、症状の改善が全く見られなかったり、悪化している場合には手術を行うこともあります。

 

保存療法は症状の重さや発症の仕方で異なりますが、まずは安静にすることが1番です。

 

他には

  • 頸椎カラーを使った装具療法
  • 牽引や低周波治療、温熱療法といった理学療法
  • 湿布や内服薬で炎症を抑えたり筋肉を和らげる薬物療法
  • 痛みを抑えるブロック注射

があります。

 

牽引は悪化することがあるので、必ず医師の指示に従ってください。
自分で引っ張ったりしないで下さいね。

 

 

「ストレートネックで頸椎症になるリスクが上がる!」のまとめ

ストレートネックになると必ず頸椎症にもなるというわけではありません。

 

しかし、そのリスクが上がることは間違いないでしょう。
頸椎を圧迫し続けると全身症状にまで広がることがあるので早めに矯正を始めましょう。

 

頸椎症になったかどうかは自分では判断できません。
病院でレントゲンやMRI検査によって確定されるので、心配な方や思い当たる症状が出ている方は受診されてみて下さい。

 


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スローコアエクササイズ

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